週刊ニコニコランキングのマイリス・再生・コメの適切なレートを考える

項目/月 6月 7月 8月 9月 10月
マイ 10位まで 17.63 17.60 19.30 20.74 20.89
100位まで 19.83 20.88 22.66 23.91 24.79
全体 21.94 23.06 24.68 26.30 28.52
再生 10位まで 1 1 1 1 1
100位まで 1 1 1 1 1
全体 1 1 1 1 1
コメ 10位まで 3.01 2.57 2.27 2.05 1.82
100位まで 3.19 2.79 2.45 2.49 2.28
全体 3.33 2.88 2.51 2.65 2.52


項目/月 6月 7月 8月 9月 10月
マイ 10位まで 5.85 6.84 8.51 10.11 11.45
100位まで 6.21 7.49 9.26 9.61 10.85
全体 6.59 8.00 9.84 9.94 11.31
コメ 10位まで 1 1 1 1 1
100位まで 1 1 1 1 1
全体 1 1 1 1 1
 この表について、厳密な意味を書く。

 その月の「全ての日の1位を取り出して求めた平均」、「2位の平均」・・・「300位の平均」、を出した「1〜300位それぞれの平均」をさらに平均したもの(ややこしいな)を求めて、マイリス・再生・コメについて全部同じことをして、全ての項目を同じ価値にしたい時に、再生数を1として(下の表はコメ数を1として)、本来の数値を何倍しなければいけないかを表にしたもの。「n位まで」なら、1〜n位に限定してそれを算出したもの。「全体」は300位まで。

 分かりにくいので具体的に言うと、例えば10月なら、マイリスを28.52倍(ここで何倍かにすることを「操作」と呼ぶことにしよう)、再生数はそのままで、コメ数を2.52倍すると、マイリス:再生:コメの「比重」(「操作」と区別しよう)が1:1:1(全て平等)になる。ちなみに週刊ニコニコランキングは10:1:1だが、これは「比重」ではなく「操作」の方で、マイリスを10倍、他はそのままにするという換算方式である。うちの週刊ランキングもそうである。
 その方式を、10月の全体に限ってみるなら、

マイリス:再生:コメの比重=10/28.52:1:1/2.52≒35:100:40

 となっていることが分かる(300位以内の平均を使って算出しているので、「すべて」ランク外のカテゴリ別の値を利用していたり、ランクイン扱いの100位以内の動画という条件をつけたりすると多少異なるのだが。あと、1位だけ飛びぬけているとかいうこともあり得るので、平均って結構アテにならないのだが、簡単のため一応この指標を使って分析する)。
 つまり、10月のある期待値的な日(笑)で「再生数A位」を取ることは「マイリスでA位」を取ることよりも約3倍(20/7倍)有利であると言える。
 仮に、10位以内で同じように、週刊方式で「比重」を調べてみると

マイリス:再生:コメの比重=10/20.89:1:1/1.82≒48:100:55

 となり、再生数の有利さが減って、コメントの有利さが増す。


 さあ、ここまでは現存の方式や現状を再解釈したり再確認しただけで、「じゃあ一番いい方式ってなんなんだ?」と問われれば、それに解答を与えるのは極めて難しく、別の議論になると思う。「いい」というのが人によって評価の方法が異なるし、自分の中の法則を明文化できる人は居ないと思われるからだ。って、まあそれでは「何でもいい」となってしまい、建設的でないので、主観的によさそうなところを探してみたい。
 マイリスがどうやら1人1票制が徹底されたらしいこと(公式発表はないが、噂になっている。よく考えたらこれがマイリスの数値の変容に繋がってるのか?)、マイリスに加えるという行動は再生やコメントに比べて、動画に対する「評価」として考えられること、「再生」「コメント」をどうするのかは悩みどころだが、以上を踏まえて総括すると、俺の感覚では「マ:再:コのよさそうな比重=5:2:1」ぐらいが妥当だろうか。もしそうするなら、

(a,b,cをそれぞれへの「操作」の倍率として)
マ:再:コ=5:2:1=a/25:b/1:c/2.5 より
a:b:c=125:2:2.5=250:4:5≒50:1:1

 つまりマイリスを50倍して後は普通に加算、ということになる。でもこれって実は、週刊方式とかなり似てるんだよね。マイリスの価値を5倍にしてるのだけど、結局はマイリスの倍率をどうするか、という単純なことで解決するのではないだろうか。
 考えるためのツールとしては、

  • 月によってかなり変動してるが、だいたい再生n位に対してマイリスn位は25強分の1、コメn位が2強〜3弱分の1という相場
  • 順位の範囲によって少し比が変わるが、まあそこそこ同じぐらい

 ということから「理想的な、マイリス(a):再生(b):コメ(c)の比重」があるなら

マイリスにかける数:25a
再生数にかける数:b
コメ数にかける数:2.5c

 って感じで算出できると思う。


 ただ、コメが伸びまくる動画(コメ自演してみる系とか、zip動画とか、タイピングとか、アンケートとか)はかなり長期的に伸びるけど、再生数はどの動画も短期的だとか、マイリスはもっと刹那的だとか考えると、単純にこうは言えないかもしれん。結論としては、現在のうちのウイークリー方式、週刊ニコラン方式は、少なくともマイリスの比がちょっと低めになっているのではないかということになる。さらに有効な考察、あるいは別の視点からの考察があれば拝聴したい。

マイリス・再生・コメの水準解析

 週刊ニコニコランキングを見ていてちょっと調べたくなったので出してみた数値。
 毎日の結果から、1位、10位、100位、300位の値を取り出して、月ごとに平均してみた。
 6月24日〜10月22日の結果*1が対象。

項目/月 6月 7月 8月 9月 10月
マイ 1位 10423.6 8786.6 8202.3 8131.1 8161.5
10位 1693.1 1821.3 1692.5 1982.0 2061.9
100位 288.1 276.0 260.9 276.9 281.3
300位 85.3 83.1 81.8 81.7 76.0
再生 1位 132767.6 127193.3 132378.5 139678.6 136796.4
10位 33721.9 39556.2 39540.8 45866.0 49482.2
100位 7397.1 7455.3 7327.2 8297.0 9760.9
300位 2532.9 2578.2 2573.0 2896.1 3442.0
コメ 1位 49730.0 57577.5 60730.3 77672.5 95364.4
10位 11648.1 14953.1 17970.3 19115.4 22511.1
100位 1989.6 2388.7 2729.6 2664.4 3110.6
300位 662.4 788.5 916.2 883.7 1023.4
 6月と10月、特に6月のデータは7日ほどしかないこと(しかも、伝説の組曲の投稿直後が含まれているのでさらに特殊な月である)と、10月はダブルカウント(リセットされなかった)日があるので、7〜9月見たほうがいいかもしれない。
 単純にこの数字を見る限りでざっと感じたことは
★マイリスは上がったり下がったり、分布が変容している

  • 100位以上→やや増
  • それ未満→変化なし、あるいはやや減(下位ほど)

※これは、ユーザの増大によってユーザあたりの熱中度が低くなり(コアな人ばかりだったのが、そうでない人も徐々に入ってきたのかも)、うわべのランキング(1ページ目である1〜100位)のみを見て評価する人が増えたのではないかと推測。ここで可能性が二つあって、

  • コアな人がやや減、中毒度の低い人の割合やや増
  • 面白い動画が減った(あるいは面白い職人が単なる素人の域を脱して、上位と下位の乖離が起こった?)

 これ以上は印象でしか語れないが、初期に比べるとそりゃ飽きが来ている感じは確かにあるし、職人が熟練している可能性も納得いくし、他にも削除強化体制とかも色々ありそう。
★再生数は上昇
 1位は大差ないけど、トップ100は6,7月に比べて10月が約1.3倍。ユーザ増えてるんだからそりゃ増えるわな。
★コメ数がかなり上昇
 どの順位でもかなり上がっていて、その数は6月と10月で約2倍弱。これはすごい。コメントが大事な売りの一つであるニコニコにとって、この結果はよいことだと思う。



 ニコニコランキングの各項目のレートについては後ほど考察。

*1:ちなみにウチでは、結果の日付は最後の0〜6時にあたる日付ではなく、6〜24時が当てはまる日付を結果としている

雑談

 なんかこんにちのニュースやら日記やらを見ておると、ミクが叩かれたり持ち上げられたり、一般人とオタクと呼ばれる二極の間で摩擦が起こっているようですね。まあこんなもん今に始まったことじゃないんだが、大体の人々はやっぱりいつものように、つまらん所ばかり議論しているようで、今ひとつ。
 そもそも「一般人」などというものは可もなく不可もない能力および嗜好ばかりを持ち合わせている人々の総称であって、そんなものは放っておいてよろしい。松本人志が極度のお笑いオタクで、筒井康隆が並ならぬ文学オタクであるように、オタクの頂点は素晴らしく、別にクリエイター側の才能がなくてもそれを好む者はそれでいいのであるわけですよ。
 人間にとって世の中なんてものは、何かに傾倒でもしてないと正気で居られない代物なんだから「生きてる損」をごまかすにはそうするのが自然な話。ちょっと前までは宗教がそのごまかしの役目を一手に引き受けていた。それが時代を経て市民の教養が上がって来て、宗教が科学で陳腐化されその正体を知ってしまう人の割合が多くなってきてしまうと、宗教だけでは足りなくなり、人々、特に我々日本人は、音楽やら文学やらというわけのわからぬもので時間を潰すしかなくなったのだ。壮年になるとセックスの何が面白いのか分からなくなるという男が増えるように、本当は世の中、何一つ面白いことなんかなくて、面白いと思っている最中、そいつらは正気を失って狂っているのである。町田康も酒瓶片手にそう言っている。暇つぶしの形式化と体系化と権威化と普遍化をしたものが媒体の数だけあって、それが娯楽というものだ。
 だからって、全ての趣味や専門分野は貴賎なく平等である!と主張するのは馬鹿なのでやらない。権威やら金やら時代背景やら、あるいはヒューマンとしての生物学的適性も影響して、全ての趣味は差別化されるのが当然だ。が、上記程度の思索にも至らないで、別の道を歩んでいる集団を叩いてしまうのはあまりに無邪気で無知で無の嵐であり、そういった人は押しなべて退屈な輩に違いない。そういう遺伝子を受け継いでそういう育ちをしてしまった人は残念だが手の施しようもないし、施してやることもなかろう。第一、数が多すぎる。そういう人らの扱いは才能のある指導者に任せておいて、我々の趣味はそれはそれで気にせず楽しんだらいいのである。
 なんかミクの話から一般性を持たせて展開していこうとしたら、一般性ありすぎて逆に分かりにくく壮大になってしもた(笑)。また今度。

おれの「もっと評価されるべき」

ヒップホップ。カスラックへのDIS。リリックも声もトラックも秀逸。

絶望先生のらっぷで有名な、らっぷびとenjuというニコニコラッパーにDISられてのアンサーソング
トラックの出来もいいしフロウもいいな。やっぱ非凡さを見せた人には、それに見合う人が集まるものだ。

ミクオリジナル。シュールではないと思うが、いい曲だ。
90年代のアンニュイ路線の駆け出しアイドルが、TKプロデュースで出したデビューシングルっぽい。

またおまPの代表作か。この人のシリーズはとても楽しい。

絵も描けるし曲も作れるしMEIKOもミクも使える超人の、自堕落なパフォーマンス。サンホラみてえだ。

永井先生好きなら必見。なぜか哀愁を感じてしまうのは、きっと原因があって、それは多分、日本の社会。

やりたい放題。

ツールアクセス

また、ツールなどを使用してアクセスされるかたがいらっしゃいますが、原則として、ニコニコ動画へのツール経由のアクセスは禁止です。また、ツールの中には同時に多重セッションをはって高速にダウンロードしようとするものあり、限られたサーバのリソースが消費され、自分以外のひとのアクセスが妨害されてしまいます。とくに目立ったツールを使用されているユーザについてはアカウント停止などの処置をおこなうことがありますのでご注意下さい。
RC2時代、最初の週末です

 これなあ。うちがランキング取得する時は、ランキングのHTMLを一つずつ、しかし間断なく78個(「本日」「すべて」マイリス分3+再生3+コメ3、カテゴリマイリス1+再生1+コメ1の×23カテゴリ)を自前のPerlスクリプトを使って落としているのだが・・・。これは禁止行為なのかねぇ。「同時に多重セッションをはって」には当たらないし、DL量の総計は10MB弱、間隔も3時間おきなので、「アクセスが妨害」というほどの負荷はかけていないと思う。最終集計の5時40分〜は失敗リスク分散のために何回か連続してチャレンジしてるけど。垢BANされたらやる気なくすぜ。プレミアム会員登録してるから許してくれ、運営!